神前式

神前式は、神道の神々に誓いを立てる日本の伝統的な神社挙式です。
神道…古来から続く八百万(やおよろず)の神様への信仰に、仏教などが影響して受け継がれてきた日本独自の信仰。
二つの親族同士が結びつくという考えにのっとり儀式が行われます。
室町時代から行われていましたが、当時は花婿の家で三日間かけて行われていたそうです。現在のような神社で行われるようになったのは、明治33年の大正天皇のご成婚がきっかけと言われています。
どこで行える?
通常は神社や神殿で行いますが、最近では神前式の挙式ができる設備を備えたホテルや結婚式場も増えています。神社であればその神社の神職が、ホテルや式場であれば提携している神職が執り行います。
会場の収容人数が少なく、参列できるのは親族だけであるケースが多いです。親族以外のも参列して欲しい場合は、事前に収容人数の確認はチェックしましょう。

私は1回だけ神前式の挙式に参列したことがあります🌸
中々見ることができないので貴重な体験でした✨
友人も参列できる式場は探せばありますよ~!
衣装は何を着る?


新婦は白無垢、色打掛、引振袖を、新郎は紋付羽織袴を着ます。
普段中々着ることもないということと、着物は日本独特の文化なので、「日本人なら着たい」という花嫁さまも多いです。「和」の結婚式は最近人気が高まっており、挙式は和装で、披露宴でドレスを着たいという方も多くいます。外国人の方が和婚を選択する場合もあります🌸

花嫁といえば定番の白無垢もいいけど、
華やかな色打掛も素敵ですよね~!

外人さんが日本の文化を気に入ってくれるとうれしいよね~
費用はどのくらい?
平均は28.5万(結婚トレンド調査2020 報告書 首都圏)
相場は30万くらいですが、10万未満~40万以上まで幅広いです。神社で行う場合は玉串料(初穂料)と呼ばれる謝礼金を納める場合があり、費用は高くなっています。
式場・ホテルの館内神殿であれば、5万円程度が相場のようです。

式場やホテル内で行うと安いんだね~!
キリスト教式が10~20万くらいかかるから、
こっちの方がお得なんだね~!

「挙式代」だけみると神前式の方が安いね。
でも和装だと衣装代や着付け料がドレスより高いから、
トータルで見ると同じくらいになる場合もあるよ!
神前式の流れ
手水の儀(ちょうずのぎ) 神社にお参りに行った時に手を洗うように、神殿に入る前は全員手を清めます
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参進の儀(さんしんのぎ) 結婚の儀を告げる琵琶や太鼓、竜笛などによって奏でられる雅楽(ががく)の演奏の中、斎主・神職や巫女(みこ)に先導され、本殿まで移動します。「花嫁行列」とも呼ばれます。

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入場 斎主・新郎新婦・両家の両親・親族の順で入場します。親族入場後は、参進の儀に参列していない親族や友人が順に入場します。
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斎主挨拶(さいしゅあいさつ) 式の進行をつとめる神職の挨拶
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修祓の儀(しゅばつのぎ)
修祓…心身を清める為のおはらいのこと。
斎主が祓詞(はらいことば)「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え」を述べ、大幣(おおぬさ)を振り、お祓いをして身を清めます。


出てくる漢字が読めない!!
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祝詞奏上の儀 (のりとそうじょうのぎ)
祝詞…神様に伝えるお祝いの言葉。斎主が両家の結婚を神様に報告し、幸せをお祈りする儀式です。
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三献の儀(さんこんのぎ) 新郎新婦が小・中・大の3つの盃を順番に飲むこと。


<a href="https://www.photo-ac.com/profile/983477">yagitoki</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真
御神酒(おみき)を三口で飲み、夫婦の契りを交わします。それぞれの杯で三回ずつ飲むので、3口×3回で「三々九度の盃」や「三々九度」とも呼ばれています。
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誓詞奏上(せいしそうじょう) 新郎新婦が神前で夫婦になる誓いの言葉を読み上げる儀式です。

新婦は名前だけ読むのが一般的です。
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指輪交換の儀 元々神社挙式にはない儀式でしたが、昭和30年代から取り入れられるようになり、現在では多くの神社挙式で行われています。
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玉串奉奠(たまぐしほうてん) 新郎新婦が、神と人の心を繋ぐとされている「玉串」を神殿に捧げる儀式です。神殿に供えた後は、「二拝二拍手一拝」を行います。

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巫女の舞 巫女が神楽に合わせ舞を奉納します。
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親族盃の儀(しんぞくはいのぎ) 列席者もしくは代表者が、盃でお神酒を飲み、「親族同士のつながり」を固めます。
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斎主祝辞・挨拶 斎主から、二人と両家への祝辞が述べられ、結婚の儀が滞りなく終了したことを報告します。
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退場 入場した時と同じ順番で退場します。

儀式の順番が前後したり、場所によっては行わない場合もあるって!

儀式の流れは前もって説明があり、リハーサルも行えます。
当日も介添えがいるので安心です🌸
神前式の注意点
結婚は自分たちの問題ではなく、家族も関わります。宗教が関わる挙式スタイルは事前に両家の親に確認が必要です。
神社で行う場合は、披露宴会場までのアクセスを考えましょう。移動が大変だと、ゲストも負担です。
上の方にも記載したように、収容人数が限りがある場合があるので収容人数の確認は事前にしましょう。
また、挙式中の写真撮影がNGの場合が多いです。この点も会場に確認しましょう。
まとめ
神前式は日本の伝統がある厳粛な挙式です。厳かな雰囲気の中行われるので、格式が高い結婚式を求めている方にはおすすめです。
そして両家のつながりを大切にしたい、日本人として和婚を選びたい方にぴったりです🌸
神前式が気になる方は、実際模擬挙式ができるブライダルフェアに参加するのがおすすめ!相談カウンターに行き神前式ができる会場を探しましょう🌸

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